自分でいうのもなんですが、小学生の頃はめちゃ真面目な子供でした。
父が教師だったのも影響しているかもしれません。

授業はちゃんと聞くし、テストの点もよく、掃除もしっかりやりました。
あまりに真面目すぎて『田中正造』とあだ名がついたことがあります。

世の中がちゃんとしたものだと信じてました。
水平線はまっすぐだし、ビルは垂直に建つものだと。

中学生になって、地球は丸いので水平線はちょっとだけ丸くなってることを習ったとき、衝撃を受けました。
信じてたものが、崩壊するのを感じました。
同じころに、世の中に完璧な直角は存在しないと習いました。
気温の関係で定規が伸び縮みすることも。
じゃあ今俺がシャーペンでひいた線は厳密に10cmではないし、まして直線でもないだと?!

最初は受容れがたかったのですが、成長とともに不完全を許せるようになりました。

20才の頃、エジプト旅行を経験しました。
かつて世界随一の王国があり、現在はイスラム圏にある国です。
風景、文化、価値観が全く異なる国を旅して、さらに色々なことを受容れられるようになりました。

30代後半から行政書士を目指し、40代後半で独立したことも世間一般の常識にとらわれてないからできたと思います。

今日、大学生の長男がモンゴルに旅立ちました。
2週間で劇的に変わることはないですが、その経験が20年、30年後の布石になってることに気づくでしょう。